Cute-1.7 + APD Laboratory for Space Systems

Cute-1.7 + APD II Project - Launch & Operation -

東京工業大学 松永研究室 小型衛星プログラム

Small Satellite Program (SSP), Laboratory for Space Systems (LSS), Tokyo Institute of Technology

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打上概要

打上日時:2008年4月28日(月)12:53:51(日本標準時)
打上場所:インド宇宙研究機関(ISRO) サティッシュ・ダワン宇宙センター(SDSC)
打上ロケット:インド宇宙研究機関(ISRO) 極衛星打上ロケット(PSLV)

打ち上げ投入軌道

軌道:太陽同期軌道
軌道傾斜角:約98度
高度:約630km
2行要素(TLE)
Cute-1.7 II
1 XXXXXU 08XXXXXU 08119.17434074 .00000000 00000-0 00000-0 0 0000X
2 XXXXX 97.9469 179.2192 0007735 274.3086 295.7329 14.7975543400001X

運用予定(TBD)

ロケット打上後,メイン衛星分離後に,Cute-1.7 + APD IIを分離し運用を開始

CWビーコン常時送信:詳しくは電波受信方法ページで解説
FMパケットに関しては,東工大地上局システム運用予定表(Ground Station Schedules Viewer)

ミッションスケジュール

Cute-1.7 + APD II Mission Schedule
Cute-1.7 + APD IIミッションスケジュール

衛星分離後,アンテナを展開し,ビーコンのみの初期運用を行います.その状態で地上と通信リンクを確立し,電力収支バランスを調整します.その後定常運用に入り,各種ミッションを遂行します.


年間運用データ(2008/4/28-2009/4/28)

打ち上げから一年間のHKデータを一部公開致します.
ここで公開しているデータはCWで送信しているデータで,実際に取得したデータを8bitに割り当てた低分解能なデータです.

電圧データ(Comm_HK)
Cute-1.7 + APD II volt_2008
こちらは本衛星の主要な機器の電圧である3.3V系,5.0V系の計測値およびバッテリー電圧,メインバス電圧を示しています.現在まで正常な出力が得られていることがわかります.
充放電の繰り返しによるバッテリーの劣化の兆候もまだ見られません.(充放電回数が1万回で劣化の兆候が出てくるもので現在(2009/4/28)5800回程度ですので,あと8か月は異常はないと予想されます.)

温度データ(Comm_HK)
Cute-1.7 + APD II temp_2008
こちらは通信機付近(衛星の壁面プレートの直下)に取り付けた温度センサとバッテリー付近(衛星の内部)に取り付けた温度センサの計測結果です.
どちらも6月末に最小値をとり,12月末に最大値をとっております.これは,軌道傾斜角との関係で南半球での季節変化(日本と反対の季節)と同じ状態になるからです.また,内部と外部で5度ほど違うことも確認できました.

電流データ(Comm_HK)
Cute-1.7 + APD II curr_2008
こちらは衛星全体の発生・消費電流を表しています.+が充電中,-が消費中です.
グラフで-350mAで密なラインが見受けられます.これは日陰時(発電できない期間)に無線機だけを利用した時の消費電流-350mAです.また,+400mAにも密なラインが見受けられます.この結果は日照時(発電中)に得られる電流の期待値700±100mAに定常的に消費する350mAを引いた見積もり350±100mAに一致していることがわかります

Sメーター(Comm_HK)
Cute-1.7 + APD II s_2008
こちらは衛星の受信機のSメーター(受信した電波の強度)です.
このデータは144MHz帯では-66~-125dBm,1.2GHz帯では-107~-130dBmの区間で線形近似して求めたものです.したがって,1.2GHz帯の-130dBmというのは電波を受けていないという状態です.また,-120dBmが衛星が受信できる目安となっており,144MHzの管制が十分に行われています.一方,1.2GHzでところどころ値が高くなっているところがありますが,これはアマチュアサービスの実施日に一致しています.












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