Cute-1.7 + APD IIは,超小型衛星CUTE-I, Cute-1.7 + APD 1号機に続く,東京工業大学松永研究室3機目の大学主導開発超小型人工衛星です.20cm x 15cm x 10cmサイズのCute-1.7 + APD IIには,松永研開発のCute-1.7(衛星バス機器,工学ミッションモジュール)に加え,東京工業大学河合研究室開発のAPD(Avalanche Photo Diode)センサモジュールが搭載されています.
Cute-1.7 + APD 1号機は2006年2月22日,JAXA M-Vロケット8号機のサブペイロードとして打ち上げられ,無事軌道投入に成功し,約一か月間の運用を行いました.1号機の開発経験および軌道上運用経験を通して得られた様々な改良を施したものがCute-1.7 + APD IIであり,2008年4月28日にインドのロケットPSLVを用いて軌道上打ち上げられました.衛星の分離には,CUTE-I,TSD(Tokyo Tech Separation System Demonstration),Cute-1.7 + APD 1号機で軌道上動作実証を重ね,高信頼性が実証されてきた松永研開発の分離機構システムを用いました.
なお,衛星および分離機構の開発に係る費用に関して文部科学省科学研究費,打ち上げに係る費用に関してJAXAオープンラボ,東工大機械系COE,東工大学長裁量経費などから支援を頂いております.
衛星は,アマチュア無線周波数帯を使用する,アマチュア衛星です.日本アマチュア無線連盟,日本アマチュア衛星通信協会のご指導の元開発を行って参りました.周波数調整にはIARU Satellite AdviserのHans van de Groenendaal氏に尽力頂きました.
ここに記して感謝します.
Cute-1.7 + APD II FM & 分離機構システム
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