ロケットの打ち上げ環境や宇宙環境を模擬した環境での超小型衛星Cute-1.7 + APD IIの正常動作を確認します.
宇宙に行った超小型衛星Cute-1.7+APD IIは,厳しい放射線環境に曝されます.そこで,実際に放射線を照射し,放射線耐性を確認します.
大阪大学核物理研究センターにて最大60MeVの陽子線をPDAに照射する試験を実施.保護回路が設計通りに動作し,PDAが停止した後に再起動することを確認しました.
東工大原子炉工学研究所にてコバルト60によるガンマ線を電源系基板,通信系基板,APD基板に照射し,トータルドーズ耐性を確認した.積算量で13.6KRadを照射し,1年以上のトータルドーズ耐性があることを確認しました.
また、大阪大学核物理センターでH8マイコンに陽子線を照射する試験を実施し,SEUやSELの発生状況を確認しました.この結果を基に,2号機には1号機よりも厳重なSEL対策を施しました.
超小型衛星Cute-1.7+APD IIを軌道に運んでくれるロケットは4段式の固体燃料-液体燃料混成ロケットであり,搭載機器は打ち上げ時に掛かる振動環境に耐える必要があります.
JAXA宇宙科学研究本部相模原キャンパスの振動試験室にて,ランダム振動・サインスイープ振動試験を実施し,超小型衛星Cute-1.7 + APD IIおよびその分離機構システムの振動・衝撃耐性を確認しました.
詳細:振動試験
宇宙環境を模擬した10-4Torrという真空環境において,衛星Cute-1.7 + APD IIの正常動作を確認します.
過酷な宇宙環境を想定して-20℃から+60℃までの温度環境を模擬した恒温槽内で,衛星Cute-1.7 + APD IIの動作状況を確認しました.
詳細:温度試験